朝、なんとなくスマホを開くと、タイムラインに健康情報が流れてきます。
「これを食べるだけで血圧が下がる」
「この習慣をやめないと危険です」
「医者は教えてくれない、本当は体にいいこと」
見ているうちに、「あれ、自分は大丈夫かな」と少し不安になったり、逆に「これなら今日から試せそう」と前向きになったり。気持ちが忙しく動きます。
健康情報は、昔よりずっと身近になりました。調べたいことがあればすぐに出てくる。これは本当にありがたいことです。ただ、数が多すぎて、何を信じていいのか分からなくなる。そんな人も多いのではないでしょうか。
今日は、そんな時代に私が気をつけていることを、やさしく整理してみます。
情報が多いほど、迷いやすくなる
SNSの健康情報は、短くて分かりやすいものほど広まりやすい傾向があります。
「〇〇は体にいい」
「△△は絶対にやめて」
こういう言い切りの言葉は、パッと目に入ります。でも、体のことは本来、人によって違います。年齢、持病、生活リズム、食べている量。条件が変われば、答えも変わります。
だから、ひとつの投稿だけを見て「これが正解だ」と決めてしまうのは、ちょっと危ういのかもしれません。
私が立ち止まるときのチェックポイント
私が健康情報を見かけたとき、一度立ち止まるために見ているポイントがあります。
1. 「必ず」「絶対」「誰でも」という言葉が使われていないか
体のことで、誰にでも必ず当てはまることは、実はそれほど多くありません。強い言葉ほど、いったん疑ってみます。
2. 誰が言っているのか
医療や栄養の専門家なのか、体験談なのか。体験談がダメということではありません。ただ、「ある人にはうまくいった話」と「多くの人で確かめられた話」は、別物として受け取るようにしています。
3. 何かを売ろうとしていないか
商品やサービスの紹介につながっている場合は、その情報が全体の一部だけを切り取っている可能性もあります。悪いことと決めつけず、「そういう背景もあるかも」と頭に置いておく程度です。
4. 不安をあおられていないか
「今すぐやらないと手遅れ」のように、焦らせる言い方には要注意です。本当に大切な情報は、落ち着いて読める形で書かれていることが多いと感じています。
5. ほかの情報とも合っているか
ひとつの投稿だけで判断せず、公的機関や病院、専門家が出している情報とも見比べてみる。これだけでも、かなり冷静になれます。
「信じる」より「確かめる」
ここまで書いてきて思うのは、大事なのは「何を信じるか」を決めることより、「どう確かめるか」を持っておくことなのかもしれない、ということです。
信じるか信じないかの二択にすると、疲れます。そうではなくて、
「へえ、そういう説もあるんだ」
「ちょっと気になるから、ほかでも調べてみよう」
くらいの距離感で眺める。この余裕があると、情報に振り回されにくくなります。
自分の体の感覚も、大事な情報
もうひとつ、忘れたくないのが、自分の体の感覚です。
試してみて調子がいいのか、なんとなく合わないのか。眠りや気分、疲れ方はどうか。こうした小さな変化は、SNSには載っていない、自分だけの大切な情報です。
ただし、気になる症状が続くときや、持病があって食事や運動を変えようとしているときは、自己判断で決めずに、かかりつけ医や専門家に相談するのが安心です。SNSの情報は、あくまで「きっかけ」。判断の最後は、自分の体をよく知っている人に頼っていいと思います。
まとめ
健康情報がSNSにあふれる時代は、便利である反面、迷いやすい時代でもあります。
- 強い言葉や、焦らせる言い方には一度立ち止まる
- 誰が、何のために言っているのかを見る
- ひとつの情報だけで決めず、ほかとも見比べる
- 自分の体の感覚を大切にする
- 迷ったら、専門家に相談する
完璧に見極めようとしなくても大丈夫です。「ちょっと待てよ」と一呼吸おけるだけで、情報との付き合い方は、ずいぶんやさしくなります。
今日もタイムラインに流れてくる健康情報を、「へえ」くらいの気持ちで眺めながら、自分のペースで、自分の体と付き合っていきたいですね。