2026年3月3日火曜日

糖尿病になると大変なんだな

朝、目覚めて最初にすることは、体温を測ることでも、顔を洗うことでもなく、
インスリンの準備だ。

注射器を手に取り、量を確認する。
針を刺す瞬間のわずかな緊張。
「痛くない、痛くない」と自分に言い聞かせる。

腕でも、太ももでも、お腹でも、毎回同じ場所には打てない。
打つたびに場所を変えないと、体が反応してしまうからだ。
その小さなルールに従うだけでも、日常がちょっと複雑になる。

昼も、夕方も、夜も。
食事のタイミングに合わせて、注射を打つ。
「今打ったばかりなのに、次はもう?」と思うこともある。

周りの人は知らないだろう。
自分の体が、毎日小さな針と戦っていることを。
見えない努力の積み重ねが、日常を少しだけ重くする。

でも、注射を打つことで体は少しずつ安定する。
血糖値がコントロールされて、体も少しずつ元気になる。
「大変だけど、生きるために必要なこと」と自分に言い聞かせる。

糖尿病になると大変なんだな。
でも、その大変さの中に、自分の体と向き合う時間がある。
毎日の注射は、小さな勇気の証なのだ。

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