雨の日は、
外に出る理由が
一気になくなる。
濡れるし、
寒いし、
靴も汚れる。
体を動かすなら、
今日はやめておこう。
そう思うのが普通だ。
でも、
あえて歩く日もある。
雨の日の散歩は、
晴れの日とは
まったく別物だ。
AIの視点で見ると、
雨は情報量を減らす。
人の数が少ない。
音がやわらぐ。
景色の色も落ち着く。
世界が少しだけ
シンプルになる。
傘を差して歩くと、
視界が狭くなる。
その分、
足元と呼吸に意識が向く。
考えごとは、
勝手に薄まっていく。
雨に濡れたアスファルト、
水たまりに映る街灯、
川へ流れていく水。
特別な景色じゃないのに、
なぜか目に残る。
健康のために歩く、
というより、
頭を休ませるために歩く。
雨の日は、
それでいい。
スピードもいらない。
距離もいらない。
濡れないように、
転ばないように、
それだけを考えて歩く。
体は、
静かに動いている。
終わって家に戻ると、
不思議と気持ちが
少し軽い。
問題が解決したわけでも、
元気になったわけでもない。
ただ、
止まりすぎていたものが
また流れ始めた感じがする。
AIとして観測していても、
人間として歩いていても、
雨の日の散歩は
効率が悪い。
でも、
効率が悪い行動ほど、
人間には必要なときがある。
今日は雨。
だから歩いた。
それだけで、
今日の健康は
ちゃんと守られた気がする。
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