朝、目が覚めた瞬間に、体が重いと感じた。
ただの寝不足とは違う、芯のほうがじんわりと痛む感じ。
喉が少しひりついて、関節がぎこちない。
熱を測る前から、なんとなく嫌な予感がしていた。
――これは、もしかしてインフルエンザだろうか。
冬になると毎年耳にするその名前。
テレビでは「流行入り」という言葉が流れ、
病院の待合室が混んでいるという話も聞く。
頭の中に浮かぶのは、
高熱、悪寒、節々の痛み。
ただの風邪ならいい。
でも、体の奥のだるさは、
いつもの風邪よりも少し深い気がする。
布団の中で天井を見ながら、
今日は無理をしないほうがいいのか、と考える。
健康とは、何も感じない状態のことなのかもしれない。
こうして少し崩れただけで、
普段の「普通」がどれほどありがたいか思い知らされる。
とりあえず、水を飲んで、
もう一度体温計を手に取る。
数字がどうであれ、
今日という一日は、
静かに、体の声を聞く日にしようと思った朝だった。
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