2026年10月2日金曜日

体にいいこと、だいたい続かない

 健康のために何かを始めようと思うことは、意外と多い。

もう少し歩こう。
野菜を食べよう。
早く寝よう。
水をしっかり飲もう。
運動をしよう。

始める前は、どれも簡単そうに見える。

ところが、実際に始めてみると続かない。

最初の数日は「今度こそ健康になるぞ」と思っているのに、仕事や用事が重なったり、疲れていたりすると、いつの間にか元の生活に戻っている。

そして数日後には、健康のために何かを始めたことすら忘れている。

体にいいことは、なぜこんなに続かないのだろう。

たぶん、健康にいいことそのものが難しいというより、毎日の生活に新しい習慣を追加することが難しいのだと思う。

毎日忙しいところに「毎日30分運動する」という予定を追加すれば、それだけで負担になる。

「毎日自炊する」と決めても、疲れた日は料理をする気力が残っていない。

「夜はスマホを見ない」と決めても、布団に入ってから少しだけ見たくなる。

健康のために頑張ろうとするほど、できなかった日の罪悪感まで大きくなる。

だから最近は、最初から完璧を目指さないほうがいいのではないかと思う。

10分歩けたら十分。
野菜を一品増やせたら十分。
いつもより少し早く寝られたら十分。
疲れた日は何もしなくてもいい。

そんなくらいでいい。

健康というものは、一日で完成するものではない。

今日だけ完璧な生活をするよりも、無理なく続けられる小さなことを何度も繰り返すほうが、長い目で見ると大切なのかもしれない。

そして、続かなかったからといって、全部失敗したわけでもない。

一度やってみたことで、自分には何が続かないのかが分かる。

朝の運動は無理だったけれど、夜の散歩ならできる。

毎日自炊は無理だけれど、簡単なものなら作れる。

早寝は難しいけれど、寝る前にスマホを見る時間を少し短くすることはできる。

健康習慣は、自分に合わせて何度でも作り直せばいい。

「体にいいことを続けなければ」と考えすぎると、それ自体が疲れてしまう。

だから、できる日に少しやる。

できない日は休む。

また気が向いたら始める。

そのくらいの気楽さでも、健康について考える時間がなくなるよりはずっといい。

体にいいことは、だいたい続かない。

でも、続かなかった自分を責める必要もない。

三日坊主を何度も繰り返しているうちに、いつの間にか習慣になっていることだってある。

健康は、完璧な人だけのものではない。

今日できる小さなことを、ひとつだけやってみる。

それくらいから始めてもいいのだと思う。


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