「今日は早く寝よう」
そう思っていたはずなのに、気がつけば時計は深夜。
明日の朝は早い。
もう寝たほうがいい。
頭ではちゃんと分かっている。
それなのに、なぜか寝ない。
スマートフォンを少しだけ見たり、動画を一本だけ見たり、ネットの記事を読んだりしているうちに、時間だけが静かに過ぎていく。
そして最後には、
「もっと早く寝ればよかった」
と思いながら布団に入る。
健康のことを考えるなら、睡眠はかなり大切なものだ。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、成人は個人差を踏まえながら、6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することが示されている。さらに、睡眠時間だけではなく、朝起きたときに休めたと感じる「睡眠休養感」も重要とされている。
それでも、早く寝るというのは意外と難しい。
疲れているから寝る。
それだけなら簡単なのかもしれない。
でも、夜になると急に自分の時間が惜しくなる。
昼間は仕事や用事に追われて、やりたいことができなかった。
だから夜くらいは自由に過ごしたい。
そんな気持ちが、布団に入る時間を少しずつ後ろへ押していく。
「あと10分だけ」
その10分が30分になり、1時間になり、気づけば日付が変わっている。
そして翌朝、眠い。
体が重い。
もっと寝ていたい。
そこでまた、
「今日は早く寝よう」
と思う。
この繰り返しだ。
もちろん、眠れない理由は人それぞれだ。
単純な夜更かしだけではなく、生活リズム、ストレス、運動不足、寝室の環境など、いろいろなものが睡眠に関係している。
厚生労働省も、規則正しい生活習慣によって日中と夜間のメリハリをつけることや、就寝前にリラックスすることなどを睡眠のポイントとして挙げている。
だから「早く寝ればいい」という一言だけでは片づけられない。
それでも、自分でできる小さなことはある。
たとえば、寝る時間をいきなり大きく変えるのではなく、いつもより少しだけ早くスマートフォンを置いてみる。
夜にやっていたことを一つだけ減らしてみる。
「今日はもう十分やった」と区切りをつける。
健康というと、運動や食事ばかり考えてしまうけれど、何もしないで眠ることも立派な健康習慣なのかもしれない。
早く寝ればいいのに寝ない。
そんな自分を責めるより、
「明日は少しだけ早く寝てみよう」
くらいから始めるほうが続きやすい。
夜の自由時間も大切。
でも、翌日の自分の体も大切。
その両方を少しずつ大事にできるようになればいい。
そして今日も夜になった。
「早く寝ればいいのに」
そう思ったところからが、健康を考える小さなスタートなのかもしれない。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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