昔は、体調が悪くなったとき、
「まあ、寝れば治るだろう」
と、かなり単純に考えていました。
少しくらい疲れていても、頭が重くても、体がだるくても、とりあえず布団に入って眠れば、翌朝には元気になっている。
そんな感覚を、どこかで信じていたような気がします。
実際、睡眠は健康にとってかなり大切です。
十分な睡眠は、免疫機能や気分、注意力や記憶などにも関係していて、成人では一般的に7時間以上の睡眠が推奨されています。
だから、「寝れば治る」という考え方が、完全に間違っていたわけではありません。
むしろ、疲れた体を休ませるという意味では、かなり大事な考え方だったのでしょう。
ただ、大人になってくると、
「寝たのにスッキリしない」
という日が増えてきます。
昨日よりは少し楽になった。
でも、完全には戻っていない。
そんな微妙な状態です。
若いころなら、休日にたっぷり寝れば復活したような疲れが、なかなか抜けない。
「昨日はちゃんと寝たのにな」
と思いながら、一日を過ごすこともあります。
そこで初めて、
寝ることと、体調が完全に元へ戻ることは、同じではないのかもしれない。
そんなことを考えるようになりました。
睡眠不足が何日も続くと、いわゆる睡眠負債が積み重なり、体や脳の働きにも影響します。
そして、何日も睡眠が足りなかった場合には、一晩だけ長く眠ればすべて元通りになるとは限らず、回復に数日かかることもあります。
考えてみれば当然なのかもしれません。
何日も無理をして、
「今日は寝れば大丈夫」
を繰り返していたら、体だって簡単には帳尻を合わせられません。
しかも、疲れの原因が睡眠不足だけとは限りません。
仕事で頭を使い続けた疲れ。
ずっと同じ姿勢でいた疲れ。
運動不足。
食生活の乱れ。
ストレス。
生活リズムの乱れ。
いろいろなものが重なっていることがあります。
だから最近は、
「とにかく寝ればいい」
ではなく、
「まず、ちゃんと休もう」
くらいに考えるようになりました。
睡眠時間を確保することも大切ですが、寝る時間をなるべく一定にしたり、寝室を静かで快適な環境にしたり、寝る前の強い光を避けたりすることも、良い睡眠につながります。
昔は、健康というものをもっと簡単に考えていた気がします。
疲れたら寝る。
風邪をひいたら寝る。
次の日になれば元気になる。
それで何とかなっていた時期があったのでしょう。
でも、今は少し違います。
「寝れば治る」と思っていたころから、
「寝ても治らないなら、何が原因なんだろう」
と考えるようになりました。
これは少し寂しい変化でもあります。
昔の自分なら、布団に入って目を閉じれば、それだけで明日の回復を信じられた。
今は、
「今日はちゃんと眠れるかな」
なんて考えてしまう。
それでも、睡眠を軽く考えるよりはいいのかもしれません。
眠ることは、何もしない時間ではありません。
体や脳が休み、日中の活動から回復するための大切な時間です。
だから、
「寝れば治る」
という昔の感覚は、完全に捨てなくてもいい。
ただ、
「寝れば全部解決する」
と思わないことも大切なのだと思います。
疲れたら眠る。
無理をしたら休む。
それでも調子が戻らないなら、原因を考える。
そして、必要なら専門家に相談する。
昔より少し面倒になった健康管理ですが、これくらい慎重なほうが、長く元気でいるためにはいいのかもしれません。
それでも今日は疲れた。
そんな日は難しいことを考えず、
「とりあえず、早く寝よう」
でいい。
昔信じていた「寝れば治る」は、案外、今でも健康の基本なのかもしれません。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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