健康のために、もっと頑張らなければ。
そう思っていた時期がある。
運動したほうがいい。
食事にも気をつけたほうがいい。
早く寝たほうがいい。
毎日きちんと生活したほうがいい。
頭では、どれも間違っていない。
だからこそ、全部やろうとしてしまう。
ところが、健康のために始めたことが、いつの間にか「頑張らなければならないこと」に変わってしまう。
これが意外と怖い。
健康というのは、努力すればするほど良くなる単純なものではないらしい。
たとえば運動も、適度なら健康づくりに役立つけれど、疲労がたまっているのに無理を続ければ、かえって体の負担になる。
休むことも、健康管理の一部だ。
東京都も、疲労を解消しないままにすると心身の健康が損なわれる「過労」につながるおそれがあり、適切な休養が重要だとしている。
つまり、
「頑張ること」だけが健康ではない。
ここを忘れやすい。
健康のためにウォーキングを始めたのに、雨の日まで「今日は休んだからダメだ」と自分を責める。
早く寝ようとしているのに、眠れないことで焦る。
食生活を改善しようとして、少しでも予定と違うものを食べると落ち込む。
こうなると、健康習慣そのものがストレスになってしまう。
そしてストレスは、睡眠などにも影響することがある。
健康になるために始めたことなのに、健康を気にしすぎて疲れてしまう。
なんとも皮肉な話だ。
だから最近は、
「今日はどれだけ頑張れたか」
よりも、
「今日は無理をしなかったか」
を考えるくらいでいいのではないかと思う。
疲れているなら休む。
眠いなら早めに寝る。
調子が悪いなら予定を減らす。
運動も、体調に合わせて調整する。
厚生労働省も、体調や生活に合わせた休養・睡眠を健康づくりの重要な要素として扱っている。
もちろん、何もしなくていいという話ではない。
運動も食事も睡眠も大切だ。
ただ、それらを「義務」にしてしまうと、続けること自体が苦しくなる。
健康は、毎日100点を取る試験ではない。
60点の日があってもいい。
何もしたくない日があってもいい。
むしろ、そういう日をうまく休めることも、自分の体を大切にする方法なのだと思う。
若いころは、多少無理をしても何とかなると思っていた。
寝れば回復する。
休めば元気になる。
明日になれば大丈夫。
そんな感覚だった。
でも、体は意外と正直だ。
無理を重ねれば、疲れとして返ってくる。
だから今は、
「もっと頑張らなければ健康になれない」
ではなく、
「頑張りすぎないことも健康のため」
と考えるようにしたい。
健康のために頑張る。
その気持ちは大切。
でも、本当に大切なのは、頑張り続けることではなく、自分の体が出している小さなサインを見逃さないことなのかもしれない。
がんばるほど不健康になる。
そんな逆転現象を起こさないためにも、ときには「今日は何もしない」という選択肢を持っておきたい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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