「運動しなきゃ」と思いながら、気づけば何か月も経っていました。ジムは続かない、ランニングは三日坊主。そんな私が、ひとつだけ続いていることがあります。1日10分の散歩です。
ルールは簡単です。
- 時間は10分だけ
- 歩く速さは自由
- スマホはポケットに入れたまま
これだけです。
最初は「ただ歩くだけ」だった
始めたころは、特別なことは何も考えていませんでした。家を出て、ぐるっと回って、帰ってくる。それだけです。
ところが、数日続けたあたりで、ふと気づきました。**「この街、こんな顔をしていたんだ」**と。
歩いて初めて気づいたこと
毎日通っているはずの道なのに、歩くペースで見ると、知らなかったものが次々に目に入ってきます。
- 角の家の庭先に、季節ごとに違う花が咲いていた
- 夕方になると、どこからか晩ごはんの匂いが流れてくる
- いつも閉まっていると思っていた小さなお店が、実は毎日ちゃんと開いていた
- 塀の上で、近所の猫が決まった時間に昼寝をしている
車や電車の中からは、ほとんど見えていなかった景色です。
10分でも、頭の中は静かになる
歩いていると、不思議と考えごとが整理されていきます。
机の前で何時間も悩んでいたことが、10分歩くだけで「まあ、なんとかなるか」と思えたりします。答えが出るというより、頭の中の騒がしさが少し収まるという感覚です。
もちろん、散歩で何かが劇的に変わるわけではありません。それでも、一日の中に「何も求められない10分」があるだけで、気持ちにほんの少し余白ができる気がします。
続けるコツは「頑張らない」こと
続いている理由を考えてみると、頑張っていないからだと思います。
- 雨の日は休んでもいい
- 疲れた日は5分で帰ってもいい
- 目的地も、歩数の目標も決めない
「毎日やらなきゃ」ではなく「今日は歩きたいな」くらいの気持ちが、ちょうどいいようです。
いつもの街は、毎日少しずつ違う
同じ道を歩いていても、昨日と今日では空の色も、風の温度も、すれ違う人も違います。
「いつもの景色」というのは、実は毎日ちがう景色の集まりなのかもしれません。それに気づけたのは、10分だけ足を止めずに歩いてみたからでした。
特別な準備はいりません。靴を履いて、ドアを開けて、外に出る。それだけで、いつもの街が少し違って見えてきます。
あなたの家の近くにも、まだ気づいていない景色が、きっとあります。
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