「座りすぎは体に悪いらしい」
この話、どこかで一度は耳にしたことがあると思います。私もそのひとりで、毎日ほぼ座りっぱなしで仕事をしていました。朝、椅子に座る。昼ごはんも座る。気づいたら夕方で、立ち上がったのはトイレに行った数回だけ。そんな日も珍しくありません。
ふと「これ、やばいのでは?」と思って、立って仕事をしてみることにしました。
まずは環境づくりから
立って仕事をするといっても、いきなり専用のスタンディングデスクを買うのは勇気がいります。まずは家にあるもので試しました。
テーブルの上に箱や本を積んで、パソコンを肘の高さくらいに置きます。画面が低いとうつむいてしまうので、目線が少し下がるくらいの高さに調整しました。キーボードは肘がラクに曲がる位置へ。最初は見た目が完全に即席の工作で、ちょっと笑ってしまいました。
立ってみて最初に思ったこと
結論から言うと、最初の1時間で足がじわじわ疲れました。
座っているときは意識していなかった「体を支える」という仕事を、足がちゃんとやってくれていたんだなと実感しました。ずっと同じ姿勢で立っていると、むしろ別のところが疲れてきます。
そこで、こんなふうに工夫しました。
- 片足に体重をかけっぱなしにせず、ときどき重心を入れ替える
- 足元に薄いマットを敷いてみる
- 1時間立ったら、30分は座る
- 疲れたら無理せず座る
「立つこと」が目的ではなく、「ずっと同じ姿勢でいない」ことが大事なのかも、と感じるようになりました。
意外とよかったこと
数日続けてみて、うれしい変化もありました。
眠気が来にくくなったのです。午後のぼんやりした時間帯に、立っていると頭が切り替わりやすい気がします。座っているとつい椅子に沈み込んでしまいますが、立っているとそれができません。
もうひとつは、「ちょっと歩こう」が自然にできるようになったこと。電話をするときや考え事をするとき、立っていると体が勝手に動きます。部屋の中をうろうろしながら考えると、アイデアも出やすい気がしました。
逆に、立つのが向かなかった作業
もちろん、全部が立ち仕事に向いているわけではありません。
細かい文章をじっくり書くときや、集中して長時間の作業をするときは、座るほうがしっくりきました。立っていると落ち着かなくて、手元のミスが増える日もありました。
だから今は、「立つ作業」と「座る作業」を分けるようにしています。メールの返信やちょっとした調べもの、電話は立って。じっくり考える作業は座って。このくらいの距離感がちょうどいいです。
続けてみて思うこと
「座りすぎは体に悪い」と言われると、座ること自体が悪者のように聞こえます。でも実際に試してみて感じたのは、座ることが悪いというより、同じ姿勢で動かない時間が長すぎるのがしんどいということでした。
立って仕事をするのも、同じ姿勢のまま何時間も続ければ、それはそれで疲れます。大切なのは、立つか座るかの二択ではなく、ときどき姿勢を変えて、体を動かすことなのだと思います。
「1時間に1回立つ」「電話のときだけ立つ」くらいの小さな工夫でも、一日の体の感じ方は意外と変わります。
もし今、この記事を座って読んでいるなら、ちょっとだけ立ち上がって、伸びをしてみてください。それだけでも、案外スッキリしますよ。
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